統括プロデューサー 今井義博の経営哲学
開業に必要な7つの思考
『開業に必要な7つの思考』を持っていれば、
たとえ、自己資金がゼロであっても開業する方法を
我々は知っているし提供することができる。
現在の勤務先で行っている診療に満足していないなら、
医師としての満足感を犠牲にして生きる価値があるか否かを自問自答するべきだろう。
統括プロデューサー 今井義博の経営哲学
『開業に必要な7つの思考』を持っていれば、
たとえ、自己資金がゼロであっても開業する方法を
我々は知っているし提供することができる。
現在の勤務先で行っている診療に満足していないなら、
医師としての満足感を犠牲にして生きる価値があるか否かを自問自答するべきだろう。
自分自身に求める“医師としての満足感”をまずは問うべきである。
現在の勤務先で行っている診療に満足しているのなら、リスクを冒して開業することは薦めない。
しかし、満足していないなら、医師としての満足感を犠牲にして生きる価値があるか否かを自問自答するべきだろう。
その結果、自分自身に求める医師としての満足感が、“やはり開業しなければ実現できない”という考え方になって、初めて開業が実現するのである。
サービス業とは、患者にこびることではない。患者の心をつかむことである。
“サービス業”という言葉に違和感を覚えることであろう。しかし、クリニック経営はサービス業であるという“覚悟”が必要なのである。サービス業は、患者に対して卑屈なまでにこびることではない。
患者の心をつかむことである。
ただ、患者の心のつかみ方には技術がある。医師として誠心誠意であることは、経営者として誠心誠意であることとは共通しても一致しないのである。
スタッフは、指示通りに動く“人材”ではない。クリニック経営において大切な“財産=人財”である。
臨床の場において、スタッフの協力は、絶対条件であることは誰もが否定しないことである。
そして、スタッフが自分の思い通りに動いてくれない経験が誰にでもあることも確かである。
しかし、思い通りに動いてくれない原因をスタッフに求めてはならない。スタッフを材料にするも財産にするも院長次第なのである。
スタッフを財産化しようとする院長の“感性と科学”に裏付けられた“リーダーシップ”こそが、開業を志す医師の前提思考なのである。
数を“さばく”ことに慣れては、医師としての充実感に疑問を抱くようになる。
我が国の健康保険制度を根本から否定することではない。待合室にあふれる患者を“さばく”ことに慣れてしまうと、数を“さばく”ことに仕事の充実感を得るようになる。
やがて、その充実感に疑問を抱くようになる。患者の“治して欲しい”を実現することは大切な医師の仕事であるが、患者の“病気にならない”を実現することも医師の仕事である。この予防医療≒自費診療こそが勝ち組の重要な前提ファクターなのである。
開業によるリスクを背負うなら、それに見合った充実感、安心感、使命感がなければ意味がない。
開業は、様々なリスクを伴うことは誰もが知っている。そのリスクを背負って、何故あえて開業するのか。それが収入のためだけなら開業を選ぶべきではない。金を稼ぐなら他に方法はいくらでもある。
リスクを背負うなら、それに見合った医師としての充実感と、その充実感に支えられた家族の安心感、スタッフや患者のQOLを向上させたいという使命感がなければ、開業する意味が無い。
失敗者の多くは、自分の能力を客観的に判断できない、という共通点を持っている。
“自己分析能力”に自信があるなら、何の仕事をしても必ず成功できる。
失敗者の多くは、自分の能力を、客観的に判断できずに、主観的な判断で事業を進める共通点を持っている。
簡単に言えば“裸の王様”になるのである。“裸の王様”にならないように絶えず“自己分析能力”を高める人であるなら必ず開業は成功する。
社会的地位が、ものごとの判断を狂わせてしまう可能性があると言うことを自覚しているだろうか。
医師という職業は、若くして社会的地位につく。その地位が、ものごとの判断を狂わせてしまう可能性がある、という自覚をもっているなら、成功者になれる資質を持っている。
その自覚を持っているなら、業種、年齢、などにこだわることなく客観的に情報を収集し、吸収すべきは吸収し、取り入れる必要のないものは“削除の財産”とすることができる。つまり正しい判断が可能なのである。