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治療を受けることと、診察を待つだけの機能空間であったクリニックに、
それ以外の期待を持たなかった患者が、“今までとは違う何か”を期待している
時代を迎えています。
医療空間の待合室に求められるデザイン
「温もり」= 木
日本人の居住空間の歴史は、木造建築であることは誰もが認めるところです。
文化的風土環境と体験的な記憶の中に「木」が存在し、時代を超えて「温もり」を
潜在的に感じているのは間違いありません。
「清潔感」= 白(和紙)
医院に求められる「清潔感」は、白衣などに象徴される「白」です。「白」は日本 古来の障子(和)などにも共通します。
安定感」= 色の組み合わせ
空間に安定感を持たせるためには、色彩学的に日本人の肌の色(明度:7.5、反射率:50%)にあった色の組み合わせが必要です。目線より上は肌色よりも明度が明るく、目線より下は明度や反射率が低い色、この色の組み合わせが「安定感」を印象付けます。
これらを総合すると、床は濃くない茶系のフローリング風エンビタイル、家具は肌色に近い木目、壁や天井は白い壁、という組み合わせが、医療空間に求められる「温もり」「清潔感」「安定感」を無難に演出します。ただし、提供する医療と患者層、地域などによって、空間デザインは全く異なる場合があります。
経 歴
- 1961年、東京生まれ
- 暁星学園小中学校卒業(暁星歯学会・事務局長)
- 早稲田実業学校高等部卒業(早稲田実業学校校友会・代議員、サッカー部OB会・副会長)
- 早稲田大学専門学校建築設計課卒業・現早稲田大学芸術学校(稲門建築会会員)
- (株)銀座コージーコーナー(店舗開発設計室)
- (株)清水建設(OAセンターCAD開発)
- (株)デンタルリサーチ社(職業紹介事業・東京都第1号)
- Tokyo Expert Network of Japan(J-TEN)代表
- 詳細プロフィールはこちら >>
著 書
- 医療人事戦略(クインテッセンス出版)
- リニューアル&ニューオープン(クインテッセンス出版)
- 歯科医院経営近未来学(クインテッセンス出版)
- 挑戦する医院経営(じほう社)
- 医院経営と空間デザイン(Health Sciences Vol.24No1 2008日本健康科学学会誌掲載)