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治療を受けることと、診察を待つだけの機能空間であったクリニックに、
それ以外の期待を持たなかった患者が、“今までとは違う何か”を期待している
時代を迎えています。
照明計画
待合室の照明
もともと、人類の明かりは、太陽(月の光)によるものですが、自然を利用した人工的な照明として利用されてきた「ろうそくの火(生火)」の存在は今も人類に、明るさと暖かさを与えています。現代社会においても「温もり」を感じさせる代表的な照明の一つです。消防法上と常識的な判断では、医療空間で「火」を使用することはあり得ませんが、「火」の色を持つ照明器具は存在します。それが白熱灯や電球(オレンジ色)です。待合室の照明は、オレンジ色であるべきだと言えます。
これも患者に対する「温もり」の提供です。
診察室の照明
しかしながら、オレンジ色系の光は診察室の照明には適していません。患者の顔色、唇の色、歯の色などがオレンジ色を帯び、正確な診断の妨げになるからです。よって、診察室の照明は蛍光灯(白色)が適していると言えます。
間接照明(光源を見せない)
間接照明が「温もり」を提供してくれる理由は、光源が直接目に入らない反射照明であることにあります。光源が直接目に入ると緊張を促すことになり、「温もり」を必要とする医療空間には歓迎されない部類と言えるかもしれません。
経 歴
- 1961年、東京生まれ
- 暁星学園小中学校卒業(暁星歯学会・事務局長)
- 早稲田実業学校高等部卒業(早稲田実業学校校友会・代議員、サッカー部OB会・副会長)
- 早稲田大学専門学校建築設計課卒業・現早稲田大学芸術学校(稲門建築会会員)
- (株)銀座コージーコーナー(店舗開発設計室)
- (株)清水建設(OAセンターCAD開発)
- (株)デンタルリサーチ社(職業紹介事業・東京都第1号)
- Tokyo Expert Network of Japan(J-TEN)代表
- 詳細プロフィールはこちら >>
著 書
- 医療人事戦略(クインテッセンス出版)
- リニューアル&ニューオープン(クインテッセンス出版)
- 歯科医院経営近未来学(クインテッセンス出版)
- 挑戦する医院経営(じほう社)
- 医院経営と空間デザイン(Health Sciences Vol.24No1 2008日本健康科学学会誌掲載)