書類上の“診療圏調査”
は全く役に立たない。
現場を“歩く”ことが最も重要なことである。
“診療圏調査”という書類を信用してはいけない。
医療業界では、書類上の“診療圏調査”によって開業物件の成否を考察する習慣がある。しかし、書類上の“診療圏調査”は全く役に立たない。それを以って、誰かの言う良いも悪いも信じてはならない。
“診療圏調査”は、その場所で開業しようとする本人の“足と目”、さらに医療という特殊なカテゴリーにおけるマーケティング論理と現場を観て判断できる実務者が揃って初めて有効的な資料となるのである。
“診療圏調査”を基に、現場を“歩く”ことが最も重要なことである。歩いて初めて“診療圏調査”が生きるのである。“歩く時間が無い”のであれば、開業はしない方が良い。この重要な時間を割くことができないのなら、開業しても必ず失敗するから・・・。
ちなみに“歩かない診療圏調査”は成功の根拠としては、10%にも満たない程度の資料だと思っていたほうが良い。
実例 ― 半径1キロ圏内に41件の競合歯科医院があるテナントでも、成功できる ―
千葉県市川市、E歯科医師は半径1キロ圏内に41件の競合歯科医院があるテナント(物件)で開業した。このテナントで“成功できる”と判断したのはE歯科医師ではなく、当社である。当社の成功の論理(科学的判断)をE歯科医師が理解し、納得し、営業戦略を実践し、現在、開業して5年目で、患者が多く予約が取れない人気の歯科医院になっている。
仮に、貴方が内科で開業を模索している医師だとする。半径1キロ圏内に競合の内科クリニックが41件あったら、貴方はそのテナント(物件)で開業するだろうか。多くの医師は、“こんなに競合が多いところでは開業しない”ことを選択するだろう。