対談「日本人の健康を考える」

ふかい歯科医院・院長 深井克彦先生の考える「健康」 とは

深井 克彦

深井 克彦

今井
患者さんに心掛けてもらいたいことは何ですか?
深井
先ずは、自分の体の状態を把握してもらいたいですね。現状の把握をしないと、見直さなくてはならない生活パターンなどが改善できませんよね。そういう意味では、クリニックという場所は、治すところというよりも、自分の健康状態を知るところ、というイメージを持ってもらいたいですね。
今井
なかなか、難しいイメージ創りですけど、そのようなイメージをクリニックに対してもってもらうために、何か具体策はとっていますか。
深井
先ずは、スタッフが健康であることです!
今井
スタッフですか!
深井
スタッフが心身ともに健康でないと、明るい笑顔で患者さんを迎えることができません。患者さんに、治すことより健康を確かめにくる楽しい場所、癒しの空間というイメージに切り替えてもらうためには、とっても重要なことなんです。
今井
なるほど!患者さんに接するスタッフが暗ければ、患者さんも暗くなってしまいますもんね。スタッフが楽しく働くためには、どんなことが必要ですか?

今井 義博

今井 義博

深井
肉体的に健康であり、心も健康であることは、お互いが共感できる職場創りをする必要があります。女性は実にデリケートです。だから、一人のスタッフに問題がある場合でも、集団の中では決して批判したり怒ったりしてはいけません。必ず、個別に話をして、じっくりと相手の言うことを聞いてあげて、そして、正すべきことは明確に言い、こちらが反省すべき点があれば、素直に認めてお互いに改善できる方法を見つければ良いのです。
そのためには、スタッフのキャパシティーを十分理解し、キャパをオーバーした時には、仕事の量や質を変化させることも必要です。
今井
スタッフとのコミュニケーションが基本であると聞こえますが・・・。
深井
その通りです。スタッフに限らず、患者さんともコミュニケーションは重要です。お互いを理解し、尊重しあうためには基本中の基本だと思います。そのコミュニケーションを円滑にするためには、“休む=休日”も非常に大切なのです。
今井
でも一般的なクリニックでは完全週休2日制という習慣があり、祝日などがあれば、振り替え出勤があったりしますよね。

深井 克彦

深井
私のクリニックでは暦通りに休んでもらいます。これは、スタッフに対する“投資”なんです。勉強会のお金を出してあげることだけが、“投資”じゃないと思います。ゆっくり休んでもらうことも立派な“投資”だと考えています。ストレスを解消できる時間は誰にでも必要ですよね!
今井
深井先生のストレスの解消方法は?
深井
いやー聞かれると思いましたよ・・・(苦笑)
実は、これといって特別な解消方法を持っているわけでもないんですよ。小学1年生の息子とじゃれあっている時が一番ストレスの解消になっているのかな~?昔は一人で温泉旅行なんていったもんなんですけどね。今はとてもそんな時間がなくて・・・。

深井 克彦

ふかい歯科医院 院長
深井 克彦

経歴

  • 1961年生 東京都
  • 日本大学歯学部卒業
  • 荒川区歯科医師会
  • 日本矯正歯科学会 東京矯正歯科学会 日本口蓋劣学会 AAO WFO
  • 医療法人社団ハーティ・ライフ・クリエイト 理事長

著者プロフィール 医科歯科開業、物件に関するご相談はこちら TEL 03-3833-3950 eMail info@keystation.com

今井 義博の写真

今井 義博

経 歴

  • 1961年、東京生まれ
  • 暁星学園小中学校卒業(暁星歯学会・事務局長)
  • 早稲田実業学校高等部卒業(早稲田実業学校校友会・代議員、サッカー部OB会・副会長)
  • 早稲田大学専門学校建築設計課卒業・現早稲田大学芸術学校(稲門建築会会員)
  • (株)銀座コージーコーナー(店舗開発設計室)
  • (株)清水建設(OAセンターCAD開発)
  • (株)デンタルリサーチ社(職業紹介事業・東京都第1号)
  • Tokyo Expert Network of Japan(J-TEN)代表
  • 詳細プロフィールはこちら >>

著 書

  • 医療人事戦略(クインテッセンス出版)
  • リニューアル&ニューオープン(クインテッセンス出版)
  • 歯科医院経営近未来学(クインテッセンス出版)
  • 挑戦する医院経営(じほう社)
  • 医院経営と空間デザイン(Health Sciences Vol.24No1 2008日本健康科学学会誌掲載)