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- 矢郷歯科医院・院長 矢郷生和
矢郷歯科医院・院長 矢郷生和先生の考える「健康」 とは
- 今井
- 患者さんに健康のためのアドバイスをするとしたら?
- 矢郷
- 早寝早起!月並みだけど、とても重要なことなんです。医療従事者のほとんどが先ずはこう言うと思いますけどね。
- 今井
- そうなんですよ。歯科医の皆さんが口を揃えてそう言うんですよ。歯の健康もですか?
- 矢郷
- 歯は、歯科医院に通院すれば治りますけど、歯を支える骨とか歯肉は生活習慣から悪影響を受けるので、正確に言うと、歯を治すためには骨と歯肉が健康であることが前提なんです。
- 今井
- 生活習慣病にならないためには?
- 矢郷
- これも月並みですが、“ストレス”をためないことですね。
来院する患者さんたちは、歯科医院に来るだけで“ストレス”を感じますよね。当たり前ですよね、歯が痛い、口を開けて他人に歯を見せる、削られる、抜かれる・・・。それはもう大変な“ストレス”ですよ。
だから、私は先ず患者さんの“ストレス”を取ってあげることから始めるようにしています。
- 今井
- 具体的には?
- 矢郷
- 歯の話をしないことです。(笑)
患者さんは、チェアーに座った瞬間から、まな板の鯉になるわけです。そんな状態で、歯の話をされたら“ストレス”が二乗になっちゃいますよ。だから、歯には全く関係のない世間話をするんです。そうすると、堅かった表情がみるみるうちに柔らかくなってきますよ。その“ストレス”が緩和された状態でサッと治療を終わらせちゃうんです。特に年齢の高い人には効果抜群ですよ。
- 今井
- 近所付き合いの会話みたいですね。
- 矢郷
- そう、私のイメージは昔ながらの“町医者”なんです。いろいろな歯医者がいて良いと思うんですよ。選ぶのは患者さんなんだし、患者さんが来なくなったら私のせいじゃないですか。それに、できないことはできないと正直に患者さんに話します。歯科医療に限らず、医療には本当にどうすることもできないことはあるんです。それを、あたかもできるかのような事を言うことはできないですよね。それこそ私のストレスがたまっちゃいますよ。それと、自費診療の話しをするのが苦手で、自費診療の話をするだけでストレスになっちゃうんですよ。だから、しないことにしています。(笑)
- 今井
- 矢郷先生のストレスの解消方法は何ですか?
- 矢郷
- 適度な運動!心臓に負担がかかるような激しい運動はしないようにしています。ストレスをためないということは内科的にも精神的にも健康であることが一番だと思うんです。だから、暴飲暴食をしない、間食をしない、食べて良く寝る。そして、いろんな人と会って、いろんな話をすることがストレスの解消になっているのかもしれませんね、私の場合は。
- 矢郷歯科医院院長
矢郷 生和
経 歴
- 1961年・東京都生まれ
- 暁星学園卒業
- 東京歯科大学卒業
- 新宿区歯科医師会
- 矢郷歯科医院・院長
経 歴
- 1961年、東京生まれ
- 暁星学園小中学校卒業(暁星歯学会・事務局長)
- 早稲田実業学校高等部卒業(早稲田実業学校校友会・代議員、サッカー部OB会・副会長)
- 早稲田大学専門学校建築設計課卒業・現早稲田大学芸術学校(稲門建築会会員)
- (株)銀座コージーコーナー(店舗開発設計室)
- (株)清水建設(OAセンターCAD開発)
- (株)デンタルリサーチ社(職業紹介事業・東京都第1号)
- Tokyo Expert Network of Japan(J-TEN)代表
- 詳細プロフィールはこちら >>
著 書
- 医療人事戦略(クインテッセンス出版)
- リニューアル&ニューオープン(クインテッセンス出版)
- 歯科医院経営近未来学(クインテッセンス出版)
- 挑戦する医院経営(じほう社)
- 医院経営と空間デザイン(Health Sciences Vol.24No1 2008日本健康科学学会誌掲載)