甲田歯科医院・院長 甲田和行先生の考える「健康」 とは
- 今井
- 患者さんに心掛けてもらいたいことは何ですか?
- 甲田
-
精神的な健康です!
肉体的な健康よりも精神的な健康を維持することの方が大切だと思います。 - 今井
- 医療知識豊富な甲田先生からにしては意外なコメントですね~
- 甲田
- 医療人としてもっと医学的なコメントをしなくちゃ、とも思ったんですけど、この対談では人間甲田の実感をもとにコメントしようと思ったんです。
- 今井
- そうなんです!この対談の面白さはそこにあるんです!
さて、その実感=経験に基づいて精神的な健康の大切さを聞かせてください。 - 甲田
- ご存知と通り、私は一日3~4時間の睡眠しか取れていない生活が何年も続いています。自分でもよく体が壊れないなー、なんて感心するぐらいです。しかも、不規則な生活の毎日です。お昼ごはんも食べないで午後の診療に入って、午後の診療が終わると夕飯も食べないで学会の仕事に入る。会議などが終わってから資料を作成しなくちゃならない、翌日のカルテをチェックしなくてはならない。あっという間に、深夜2~3時です。それから夕飯・・・なんて時もありましたけど、今はなるべく避けていますけど・・・。
- 今井
- かなりハードですね~。よく病気になりませんね?
- 甲田
- ところが、ならないんですよ病気に・・・。
- 今井
- それで最初の答えになるわけですね。精神的な健康が大切だという。
- 甲田
-
そうなんです!
いつ病気になってもおかしくない生活はしていますけど、精神的には至って健康なんです、きっと。 - 今井
- 精神的な健康を維持するコツは何ですか?
- 甲田
- 絶対にプラス思考であること!常に楽しむ、辛いと思わない、前向き、という考え方を持つことだと思います。そう思っているから肉体的な病気にならないとしか思えないんですよ、私に限っては。
- 今井
- 強靭なポジティブ・シンキングだけで生きている、ってことですね。
- 甲田
-
それは言い過ぎですよ。(笑)私だって多少は気を付けていることがありますよ。とは言うものの、自分に義務付けていることは特別にはないんですけどね。
例えば、家のお風呂にゆっくり入って、風呂上りにビールを飲む、ポリフェノールが含まれている赤ワインを適量・・・。原因が分からなければ、すぐに“ストレスだ”という論理はあまり好きではないけど、結果的にこんな“生活の一部”がストレスを解消しているということなんですかね。 - 今井
- “生活の一部”が結果的に健康に繋がっているような心当たりは他にありますか?
- 甲田
-
当たり前ですけど、食生活ですかね。私の結婚の条件は、相手のお母様が好き嫌いが多い人はダメ、っていうことが条件でした。偏食で育ってしまうと、作る料理も偏食おかずになってしまうじゃないですか。妻の料理は美味しくて、とてもバランスが取れていますよ。
それと、過度に清潔な状態には疑問が残りますね。不潔が良いということでは決してありません。過度な清潔状態は、自己抵抗力や免疫が弱くなるという意味です。
- 甲田歯科医院 院長
甲田 和行
経歴
- 1961年10月3日 東京都生まれ
- 日本大学歯学部卒業
- 港区芝歯科医師会
- 火曜会、臨床歯科を語る会、デンタルコンセプト21
- 甲田歯科医院 院長
著 書
- 「火曜会」「臨床歯科を語る会」「デンタルコンセプト21」
- 『歯と口の健康百科』 伊藤公一 他編著「人の一生と歯と口の健康?成人期のむし歯」(医歯薬出版 1998)
- 『あるスタディ・グループの歩みⅢ』 火曜会「安定した咬頭嵌合位を模索した一症例」(ジーシー 2004)
- 『パーシャル・デンチャー新時代』インプラントをどう活かすか 金子一芳 編著装「最後臼歯の補綴」(ヒョーロン・パブリッシャーズ 2008)
- 他多数
対談記事一覧
経 歴
- 1961年、東京生まれ
- 暁星学園小中学校卒業(暁星歯学会・事務局長)
- 早稲田実業学校高等部卒業(早稲田実業学校校友会・代議員、サッカー部OB会・副会長)
- 早稲田大学専門学校建築設計課卒業・現早稲田大学芸術学校(稲門建築会会員)
- (株)銀座コージーコーナー(店舗開発設計室)
- (株)清水建設(OAセンターCAD開発)
- (株)デンタルリサーチ社(職業紹介事業・東京都第1号)
- Tokyo Expert Network of Japan(J-TEN)代表
- 詳細プロフィールはこちら >>
著 書
- 医療人事戦略(クインテッセンス出版)
- リニューアル&ニューオープン(クインテッセンス出版)
- 歯科医院経営近未来学(クインテッセンス出版)
- 挑戦する医院経営(じほう社)
- 医院経営と空間デザイン(Health Sciences Vol.24No1 2008日本健康科学学会誌掲載)